大阪どころか日本をつくり上げた男、五代友厚についてまとめてみた。

最強のビジネスマン・五代友厚

今日、私が通う大阪市立大学で、五代友厚像の除幕式が行われました。

NHKの朝ドラ「あさが来た」で、ディーン・フジオカさんも駆けつけたそうです。

[朝日新聞社DIGITAL 五代友厚像の除幕式、ディーンさんも駆けつけた 大阪]

残念ながら私は家で用事があったので行けなかったのですが、まず五代友厚についてなんにも知らない。

そもそも、五代友厚って最近になってやっとピックアップされてきた感じがします。

日本史を選択していた人ならわかると思いますが、教科書にもほんの少ししか説明がない。

難関大学のマニアックな問題にしか出題されないので、日本史マニアしか知らないんですよね。

というわけで、彼の生涯を、その功績とともにまとめてみたいと思います。

五代友厚がやったことまとめ

まず、彼がやってきたことを簡単に1枚の画像にまとめました。

これを見てみれば、時間の無い人でもおおよそわかるかと。

スクリーンショット 2016 03 19 23 13 09

もちろん、要約なので、一部語弊がある場所もあると思うので、今からじっくり彼の生涯を追いながら解説してみようと思います。

誕生から子ども時代

1836年の12月26日薩摩藩の記録奉行、五代直左衛門秀尭の次男として生まれました。

薩摩藩といえば、長州藩と並んで幕末の雄といわれますよね。

砂糖の専売や、琉球貿易を牛耳ることで、他の藩より一歩前に出たのです。

そんな薩摩藩は、非常に厳格な教育を施すことで有名。

8歳で児童院の学塾に進み、12歳で聖堂に進学して文武両道を学びました。

そんな12歳から14歳の時、面白いエピソードがあります。

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( 画像は大阪商工会議所ホームページより引用)

彼の父親は琉球との交易係も兼ねており、当時の藩主である島津斉興がポルトガル人から手に入れた貴重な世界地図を持っていました。

友厚は父から、この世界地図を模写し、1枚を藩主に献上した他、もう1枚を常に書斎に置いていたそうです。

加えて、この地図から地球儀までつくっていたとのこと。

こどもの頃から、世界に対する情熱が人一倍あったことが見て取れますね。

武士・役人時代

1854年にペリー率いる黒船が来航します。

友厚はまだまだ鎖国意識の強い中、開国を勧めていました

黒船来航時に彼が残した記載に、以下のようなものがあります。

「男児志を立てるは、まさにこのときにあり。」

この言葉の解釈は色々できるでしょうが、おそらく江戸時代末期の住職である月性が残した漢詩がもとになっているのかと。

男児志を立てて郷関を出づ

学もし成らずんばまた還らず

骨を埋むるに何ぞ期せん墳墓の地

人間(じんかん)到るところ青山(せいざん)あり

<意訳>

男子が一度志を立てて故郷を旅立つからには

目的が成就しない限り2度と故郷の地を踏むことはできない

骨を埋めるのに、どうして墓所を決めておく必要などあろう

世の中にはどこにでも墓地がある

(リンク:ブログ川塵録さんより印用 )

ここから、海外に出て、目的を達成しない限り日本には帰らない、そんな五代友厚の強い意志が見てとれますね

このペリー来航の翌年には、長崎海軍伝習所で、あの勝海舟・本木昌造・榎本武揚・トーマスグラバーらと共にエリートとして育てられます。

そして薩摩藩へ帰ってからは、上海へ幕府の船が渡航することを知り、同行を頼み込むのですが、その願いが叶わないと知ったやいなや、水夫として密航するというぶっとんだ精神の持ち主です。

ちなみに、この時長州藩を倒幕へと誘った高杉晋作とも出会います。

密航してでも、コネはきちんと作っていたんですね笑

その後、生麦事件がきっかけとなり薩英戦争が勃発し、イギリス海軍の捕虜となります。

しかし、ただ捕虜になるだけではありません。

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( 画像は大阪商工会議所ホームページより引用)

イギリス海軍に向かって

「日本は死ぬまで戦い続ける、数十万の精鋭がいる。また、日本人は陸上での戦闘が得意なんだぜ。」

と、日本の軍事力を誇張してアピールすることで、イギリス軍を上陸させることなく横浜へ引き揚げさせました。

もうこの頃から交渉の才能があったんですね。というか英語が喋れたのが強い。

ただ、このイギリスに捕虜になっていたこともあってか、しばらくは薩摩藩へ帰ることができなかったそうです・・・。

海外との交流が深かった武士の時代から倒幕まで

のち、慶応元年には、寺島宗則(外国との電信業務を指示、電気通信の父)・森有礼(明治六大教育家・一橋大学創設者)らとともに、薩摩藩遣英使節団として、イギリスをはじめフランス、ベルギーなどヨーロッパ各地を見てまわります。

この時の経験が大きく左右することになったのでしょう。

帰国後、薩摩藩の会計係として活躍したり、パリ万博初参加に力を注ぐなど、実業家の道を歩みはじめます。

パリ万博の翌年、戊辰戦争が勃発してから、同じ薩摩藩として西郷隆盛や大久保利通らとともに倒幕に着手するのです。

時代は明治へ、明治政府の政治に大いに関与

幕府は倒れ、明治政府が新しくできた中、五代友厚は参与外国事務係になります。

簡単にいえば、外国とのやっかいごとを解消するお仕事ですね。

この頃の外国人は、まだまだ日本人のことをナメていて、色々事件が絶えなかったそうです。

たとえばイギリス公使パークスと、岩奥八右衛門の間で起きたパークス事件なんかを解決したのも、五代友厚だそうです。(詳しくはパークス事件でググってね♪)

のちに大阪府判事となり、大阪の政治を仕切るようになります。

その後、現代の日本で硬貨を製造している造幣局の元となる、大阪造幣局を設置します。

さらには、金本位制を成り立たせるための、金銀分析所なども設置。

金本位制になることで、銀の使用が禁止。

「天下の台所」として存在していた大阪の財政を維持するためにも、この分析所を設置したと言われています。

そして、明治8年には、大久保利通・木戸孝允らによる大阪会議を、五代友厚が斡旋します。

この大阪会議では、立憲政治の樹立について話し合われ、まさに現代日本の根幹をつくりあげるための会議であったと言っても過言ではないでしょう。

さらには、日本史を勉強した人なら知っているであろう、開拓使官有物払下げ事件。

この払下げ先も、五代友厚が経営する関西貿易会社だったのです。

なにも役人仕事だけではない。

さて、彼が政治にばかり目を向けていたかというと、そうではありません。

まず、弘成館と呼ばれる、全国の鉱山を管理する事務所を設立するほか、半田銀山という福島にある銀山の経営を開始。

さらには朝陽館という、染料の藍の製造工場を設立します。

そして、現在でも株式や債券の売買を行う、大阪証券取引所の前身となる、大阪株式取引所を設立します。

また、大阪の経済を支えている、大阪商工会議所も、彼が設立しました。

現在でも、簿記検定試験なんかでよくお世話になる人は多いですよね。

さらには、私の通う大学でもある、大阪市立大学の前身、大阪商業講習所も創設します。

その後には大阪青銅会社、後の住友金属工業を設立します。

住友金属工業は、住友グループの要であり、三井住友銀行、住友化学と共にその根幹を成していました。

現在では、新日鉄と合併して新日鐵住金となり、日本最大の鉄鋼メーカーとして活躍しています。

また、共同運輸会社とよばれる、三井財閥が投資して創立された、海運会社の設立にも着手しており、この共同運輸会社は、現在の商船三井の前身となり、いまでは日本最大手の海運会社として、日本と海外を繋いでいます。

ほかにも、海運会社としては神戸桟橋会社、大阪商船、そして日本郵船会社など、現在の日本の海運会社のほとんどを、五代友厚がつくりあげたと言っても過言ではないでしょう。

さらに、関西国際空港から近畿全体への交通網である南海鉄道を設立したのも彼です。

本当なんでもやってますね。

大阪だけでなく、日本をつくりあげたうちの一人。

さて、大まかに五代友厚の生涯を並べてみました。

もちろん、この記事だけでは書ききれないことがたくさんあります。

この記事を書く前は、あー・・・うちの大学つくった人かーぐらいに思っていたのですが、いざ調べてみると、教科書で大きくピックアップされてもおかしくないレベルですごい人だということがわかりました。

幕末から明治にかけて、日本の政府を引っ張ていっただけでなく、鉱山・鉄道・貿易・製鉄など、産業面についてもリードする人物であったのです。

朝ドラの影響もあって、これからどんどん五代友厚が有名になるかもしれませんね♪

そのついでで、うちの大学の知名度もあがれば・・・ぐへへ

というわけで、そろそろこれで記事を終わりにしたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました!

参考サイト

最後に、この記事を書く参考になったサイトを置いておきます。

五代友厚についてもっと詳しく知りたい人はどうぞ。

大阪商工会議所ホームページ

→とても綺麗な絵と一緒に、丁寧に解説されています。

Wikipedia:五代友厚

→さすがWiki。この記事もほとんどWikiが中心です。

幕末・維新風雲伝

→幕末の偉人を集めたブログ。めちゃくちゃ細かいです。

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