大学生のためのレポートの書き方テンプレート ( 日本語&英語 )

レポートの書き方まとめました

大学生って、夏休みに冬休みに春休みに、長期休暇がめちゃくちゃ長いですよね。

しかし、その前には期末テストというボスを倒していかなければなりません。

さらに倒さないといけないのはテストだけでなくレポートの提出。

こちらも大学生を悩ませる憎き敵です。

ただ、いざパソコンの前に立っても「どう書けばわからない」という人も多いのでは。

そこで、今回の記事は、レポートの書き方を紹介しようと思います。

さらには、英語の講義ように英文レポートのテンプレにも少し触れています。

レポートを書いたことのない方々にもわかりやすいように、「地球温暖化」に関するレポートを実際に書いている感覚で、実践的に説明していきたいと思います。

※あくまでレポートの書き方を伝えることが目的なので、中身はスカスカですよ。

※筆者は社会科学の学部卒なので、人文科学や自然科学のレポートとは少し勝手が違うかもしれません。その際は担当教員に確認してください。

レポートとは

そもそも、レポートとは一体どういうものなのでしょうか。

レポートとは、何かを報告するための文章です。

そして、レポートには以下の3つの条件が含まれています。

  • レポートを書くきっかけや目的 → Part1
  • 具体的な対象に関する説明 → Part2
  • 当該現象や事柄に対する自分の考え →Part3,Part4

それでは、それぞれのパートごとに解説して行きます。

Part1:はじめに

レポート構成のパート1は「はじめに」です。

レポートを一目見て、なぜそのレポートを書くのか、どんな内容が書かれているかを、読み手に伝えるのがこのパートの役割です。

ここで書かなければならないポイントは3つです。

1.1 本レポートを構成するにあたっての問題意識

1.2 本レポートの目的

1.3 本レポートの構成 

地球温暖化を例に1つ1つ解説していきます。

1.1 本レポートの問題意識

 2015年12月、COP21(国連気候変動枠組み条約第21回締約国会議)にて、2020年以降の国際的な温暖化対策の枠組みについての合意がなされた。地球温暖化問題は、日本のみの問題ではなく、世界各国の問題であるため、解決が難しい。

問題意識は、あなたがレポートを書くきっかけを記しましょう。

ふと、なんでだろうと疑問に思ったこと。もしくは社会で問題になっていること。

上の例で言えば、「地球温暖化解決の難航」というのがそれにあたります。

「地球温暖化を止めよう!」って、小さい時から言われ続けたけど

未だに解決しないのはなぜなんだろう?

最初は、そんな些細なことで構いません。

ニュースから、普段の日常風景から、不思議と思ったことを探してみましょう。

もしくは、みんなが頑張っても解決できていない問題を探してみましょう。

1.2 本レポートの目的

 地球温暖化は国と国レベルの問題である。本レポートでは、国レベルで起こる 地球温暖化問題をどう解決するか、ゲーム理論に基づいてその案を提示することを目的とする。

目的は、上で挙げた問題意識に対して、何かしらの答えを提示することです。

不思議に感じたことに対する、あなたなりの一つの答えを出すことが目的です。

また、解決できない問題に対するアイデアを提示することも、目的になります。

1.3 本レポートの構成

 本稿の構成は以下に示す通りである。続く第2章では本レポートが依拠する考え方について説明する。第3章で仮説を設定し、その検証方法および検証結果を述べる。第4章では本レポートから得られた発見事項に対する考え、及び今後の展望について述べる。

構成は、短いレポートにおける目次のようなものです。

あなたのレポートがどのように書かれているかを、読む人に事前に伝えることで、読みやすさがぐっと変わります。

Part2:本レポートの依拠する考え方

レポートでは、どんな考えに基づいて書いているのかを事前に示さないといけません。

以下、Part2で書いておく内容をまとめておきます。

2.1  問題意識の具体化

2.2  使用する先行研究の理論および語句の定義

Part1と同じく地球温暖化を例に解説していきます。

2.1 地球温暖化の現状

 図表2.1を見ると、1981-2010年平均からの差は、年によって多少の差はあるものの、一貫して大きくなっている。つまり、世界の平均気温はここ100年間で上昇し続けていることから、地球温暖化はこれからも進んでいくと考えられる。

(図表2.1 世界の年平均気温の経年変化)
GlobalMeanTemperatureChangeSince1891 JP

問題意識の具体化では、Part1であなたが考えた問題意識を掘り下げます。

そもそも本当に問題であるかを示すことができなければ、そのレポートは破綻します。

たとえば、地球温暖化問題なら「そもそも地球温暖化なんてないんじゃない?」と言われると、このレポートの意味は無くなってしまいます。

そう言われるのを防ぐための信頼できるデータ、もしくは問題意識の仮定が必要になります。

2.2 ゲーム理論の先行研究:「囚人のジレンマ」

 囚人のジレンマとは、ゲーム理論におけるゲームの1つであり、お互い協力する方が協力しないよりもよい結果になることが分かっていても、協力しない者が利益を得る状況では互いに協力しなくなる、というジレンマである。数学者Albert William Tucker[1950]によって考案された。

 いま、囚人AとBが存在するとする。検事は彼らを自白させるため、以下のような司法取引をもちかけたとしよう。

・もし、2人とも黙秘を続けたのならば、2人とも懲役1年となる

・もし、片方だけが自白すれば、その場で釈放、自白しなかった方は懲役10年となる

・2人とも自白すれば、2人とも懲役5年となる

Dilemma

まずAの立場で考えると、Aは次のように考える。

・Bが「黙秘」を選んだ場合、自分 (=A) の懲役は1年か0年だ。だから「自白」を選んで0年の懲役になる方が得だ。

・Bが「自白」を選んだ場合、自分 (=A) の懲役は10年か5年だ。だからやはり「自白」を選んで5年の懲役になる方が得だ。

以上の議論により、AにとってはBがどのような行動をとるかによらず、自白するのが最適な選択ということになる。以上の事情はBにとっても同じであるため、BもAと同一の考えによって自白するのが最適な選択である。したがって実現する結果は両者とも5年の懲役となる。 

囚人2人にとって、互いに裏切り合って5年の刑を受けるよりは互いに協調し合って2年の刑を受ける方が得であるはずが、囚人達が自分の利益のみを追求している限り、互いに裏切り合うという結末を迎えるのが囚人のジレンマの考え方である。

以上のように、これからレポートで使う理論を簡潔にまとめておきます。

ただし、この部分がレポートの根幹ではないので、あまり力を入れすぎてはいけません。

先行研究の資料を見て、あなたのレポートに必要な部分をまとめるだけです。

また、以後使用する専門用語が存在する場合も、ここで明らかにしておきましょう。

Part3:本レポートにおける検証

次は、仮設を立てて、検証を行います。

仮説とは「たぶん、こうなっているだろう」と思うあなたの考え。

検証とは、その考えが真であることを確かめることです。

以下、3つの構成で書くと、まとまると思います。

3.1 検証を行う前の仮説

3.2 検証方法の説明

3.3 検証結果の提示

地球温暖化と囚人のジレンマの内容を例に書いていきます。

3.1 仮説

 「囚人のジレンマ」の理論における囚人Aを国A、囚人Bを国Bと仮定する。また、囚人達にとっての「黙秘」を「地球温暖化防止活動」とし、「自白」を「経済活動」と仮定する。また、「経済活動」を行えば国は豊かになるが「地球温暖化防止活動」を行っても豊かにはならない、つまり「経済活動」の方が合理的選択と両国が考えていると仮定する。

 また地球温暖化問題をめぐって、以下のような議論が存在するとする。

・もし、両国が「地球温暖化防止活動」を行えば、地球温暖化は改善する。

・もし片方だけが「経済活動」を行えば、経済的利益を得るが、地球温暖化は進む。

・両者とも「経済活動」を行えば、地球温暖化はより素早く進む。

ゲーム理論で使われているを当てはめるために、仮説を行います

ここでは、囚人A=国Aと仮定することで、国と国レベルにおいても囚人のジレンマが成り立つのではないか、という仮説を提唱しています。

3.2 検証方法

 いま、国Aの立場に立って検証を行えば、国Aは次のように考える。

・国Bが「球温暖化防止活動」を選んだ場合、自国が「地球温暖化防止活動」を行うよりも「経済活動」を行った方が、国Bに経済的に差をつけることが出来て、得である

・国Bが「経済活動」を選んだ場合、自国は「地球温暖化防止活動」を行えば、経済的に差をつけられるため、「経済活動」を行う方が得である

実際に検証方法を記します。

上の例は単純に理論を仮想の国に当てはめただけに過ぎません。

実際は、アメリカと日本など、実際の国の信頼できるデータを示すことが必要でしょう。

3.3 検証結果

 以上の議論より、B国も同様の考えを持つことから、両者とも「経済活動」を選択する。つまり、「囚人のジレンマ」理論に基づいて考えれば、地球温暖化は必ず加速する。

検証結果から言えることをまとめておきます。

Part4:おわりに

検証結果から得られた内容から、問題解決のための自分の考えを述べます。

他にも、今後の展望や解決できなかった課題としてまとめます。

簡単にまとめると以下のようになります。

4.1 検証結果に対する、問題解決のための自分の考え

4.2 今後の課題

例を提示してみましょう。

4.1 検証結果から得られた問題解決の提示

 本レポートにおいて「経済活動」と「地球温暖化防止活動」の両立はないものと仮定して検証を行った。しかし「地球温暖化防止活動」を行った上でも「経済活動」を行える、もしくは「地球温暖化活動」を行った方が経済的に有利になるとすれば、両国ともに「地球温暖化防止活動」を行い、地球温暖化を食い止めることができると考える。

Part1であなたが不思議と思ったもの、もしくは社会が解決できていない問題に対する、あなたなりの答えをここで示します。

4.2 今後の研究課題

 本レポートにおいて、国Aと国Bにおける経済格差は存在しないものとして扱ったが、実際は先進国と発展途上国が存在する。この時はたして囚人のジレンマの理論が応用できるのかどうか、これからの研究の課題としたい。

検証において考えられる反論を記し、今後の課題であることを示します。

表紙の作成

表紙をつけるかどうかですが、5ページを超えるボリューム、字数にして約5500字を超えた場合は、表紙を付けた方が良いです。

Report title

上がその参考例です。

書かなければならないのはタイトルと、日付、および所属です。

タイトルは、レポートの内容を一言で、原則2行にならないようにします。

また日付書いた日付、もしくは提出日に設定します。西暦、月、日を書けば十分です。

所属に関して、あくまで学校の課題として提出するレポートであるならば、学年と学籍番号、および氏名だけで十分でしょう。ゼミ合同のレポートならば所属ゼミ名、大学規模での研究の場で提出するレポートならば大学名まで記載しておきましょう。

表紙をつけない場合は、日付と所属を右揃え、タイトルを中央揃えにして、その続きからレポートをはじめていきます。右上のヘッダー部分に日付、その次にタイトル、その下に所属という順番です。

レポートの構成および参考文献の書き方

基本的には上の4つのパートを上から順に並べていくだけでOKです。

そして、最後にはレポートを書く上で参考にした資料の出処を記しておく必要があります。

大学によっては参考文献の記載のないレポートはカンニングと同様の扱い、単位剥奪なんてこともあります。

基本的には以下を例にしましょう。

◎単行本の場合

山岸俊男(2000)『社会的ジレンマ』PHP新書 49pp.

◎論文の場合

宮崎里司(2002) 「‘外国人力士に見ることばの習得’学」 『日本語学』 Vol.21(2002年10月号) pp.90-100. 明治書院

◎新聞の場合

『朝日新聞』 2015年12月8日朝刊 「社説」

◎Webの場合

「囚人のジレンマ集」

< http://www.qmss.jp/qmss/text/supplements/pd-variations/pd-lists.htm > (2015年12月20日アクセス) 

単行本の場合は、著者名、出版年、書名、出版社、総ページ数を記載します。

書名は『』でくくり、単行本がシリーズ本の場合はシリーズ名も記載します。

論文の場合は、著者名、出版年、論文タイトル、論文の掲載された本・雑誌名、掲載雑誌の巻数・号数、掲載ページ、論文集の編者名と出版社を記載します。

論文タイトルは「」でくくり、雑誌名は『』でくくります

新聞記事の場合は、新聞名、記事の掲載された日付、朝夕刊の別、記事のタイトルを記載します。

新聞名は『』でくくりましょう。

Webの場合は、Webページのタイトル、URL、アクセスした日付、わかれば作成者を記載します。

Webページはすぐ削除される可能性があるので、アクセスした日付および、プリントアウトが必要になることもあります。

その他注意事項

その他、レポートを書く上で注意したい箇所をまとめました。

1.書式について

タイトルについては中央揃え、フォントはゴシックもしくは明朝体で、できる限り1行以内で大きく表示します。

名前に関しては中央揃えか右揃え、フォントはゴシックもしくは明朝体で、サイズは11です。

見出しに関しては、ゴシック体もしくは明朝体で、サイズは12もしくは11です。太字に指定している所もあります。章番号と見出し文の間には全角か半角かで1文字文スペースを空けます

良い例: 1.1 はじめに

悪い例: 1.1はじめに

本文について、明朝体でフォントは11を使用します。

2.文体について

基本的には「~である、られる」という語尾で統一します。

「です、ます」表現は客観性と説得力に欠けるので控えておきます。

また、体言止めや叙情的・観念的表現(〜はとにかくすばらしい!)は避けましょう。

ついでに、無駄な修飾語、特に(とても、大変、とにかく)といった、主観でしかない修飾語はできる限り省略します。

「〜だろう、〜だと思う」ではなく、「〜であると考える」の方がよいです。

「次に・・・について書きたいと思う」ではなく、「次に・・・について述べる」とします。

主観的でない、客観的な文章であることを示す必要があります。

3.主語と述語に関して

文章が読みにくいものにならない限り、主語は省略しない方が読みやすいです。

また、主語と述語は必ず統一しましょう。

特に文章が長くなり、句点ばかり使っていると、どこか主語で述語かわかりにくくなります。

それを避けるために基本的に1文は3行以内におさめるようにしましょう。

また、「私は」という1人称の主語はできる限り使用しません。もし使用するとしても「筆者は」という表現を使うようにしましょう。

4.使用する単語に関して

固有名詞を使用する場合、その定義を行う必要があります。

地域という固有名詞は、人によっては国レベルかもしれませんし、都道府県のレベルかもしれません。

なので、レポートの最初に”地域=都道府県”として使うという感じで述べておく必要があります。

特殊な用語、注意すべき単語ははっきりと定義しておきましょう。

また、基本的にカタカタ語は使用してはいけません。たとえば”イメージ、メリット”などを使うのではなく、”印象、利点”という風に使います。

ついでに、誤字脱字は非常に印象が悪くなります。よく知らない語句は調べてから使用しましょう。

5.段落に関して

段落は最初の文字を全角で1マス空けてはじめます。

段落一つにつき一つのテーマがあることが普通です。

基本的には1段落10〜15行ありますが、レポートの内容にもよります。

6.表と図に関して

基本的に表か図を入れて、よりわかりやすくします。

基本的にはわかりやすく、見やすいものであればOKですが、凝り過ぎたものはNGです。

その際、表番号とタイトルを必ず書くようにしてください。

7.使用する用紙に関して

教員からの指定がない限り、A4用紙を使用すればよいでしょう。

レポートが複数枚に渡る場合、左上をホッチキスでとめておきます

芯を使わないタイプもありますが、できるだけ芯のあるタイプの方がよいです。

芯のないタイプはすぐバラバラになりますから・・・

おまけ:英文レポートの注意点

英語の授業などで、レポートの提出を課されることもあるかもしれません。

その際の重要点をまとめておきましょう。

1.フォントに関して

サイズは12、フォントはTimes New Romanが一般的です。

下線やイタリック体、太字は基本的に使用してはいけません

2.ヘッダーに関して

左端にフルネームを記載します。その下の行に所属、その下の行に年月日を記載します。

年月日は、月、日、年の順です。( 例:April 15,2015 )

3.タイトルに関して

ヘッダーから一行空けて、中央揃えで記入します。

4.パラグラフに関して

タイトルから一行空けて、インデントを空けてから本文をスタートします。

TABキーを使えば自動にインデントを空けてくれますが、この時インデントは0.4インチ、もしくは半角5つのスペース分になるようにしましょう。

また、文章の行間はダブルスペースをとります。これは2行分共感を取るという意味ではなく、それぞれの行間が1行分のスペースである、という意味です。

5.マージンについて

空白部分についてですが、左と右をともに1インチ分つくるようにしましょう。

参考URL and おすすめ本

『レポートの書き方』

レポートの具体的な内容は決まっているけど、細かい決まりがわからない・・・そんな時はこのサイトを見ればほぼ解決します。この記事で書ききれなかった点(表や図の細かい指定)などもこのサイトを見ればOKです。

『参考文献の書き方』

参考文献の書き方はこのサイトが一番簡潔にまとめてくれています。

薄いけど読みやすい。一冊置いておいてよいかも。

読みやすい、伝わりやすい文章はどのようなものか。

社会科学系の学部の人にオススメ。レポート書くには少し重いかも。

理系が論理的文章を作成するにはどうすればよいか。

最後になりますが、今回の書き方が絶対という訳ではありません。

重要なのは指導教員の書き方に基づいて書き、そして相手に伝わりやすい文章を書くことです。

多くのレポート・論文を読んで、その書き方・構成を真似していくのが、上手な文章を書くための近道かもしれませんね。

よろしければ、TwitterやFacebookなどでこちらの記事を紹介していただけると幸いです。

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