今流行りの『オデッセイ』が面白くない7つの理由。辛辣にレビューしてみた。

オデッセイ、見に行った。あまり面白くなかった。

何かと最近話題の『オデッセイ』

みなさんも一度は宣伝を見たことがあるのではないでしょうか。

SF映画は結構好きで、春休みは暇だし・・・ということでふらっと見に行きました。

結論から言うと、微妙でした。

いや、毎日毎週映画を見るような映画好きではないので、偉そうな口を叩けませんが、見終わった後の何も残らない感じ。

この記事では、みどころだったり、微妙な点なんかを、より深く掘り下げてレビューしてみます。

基本的に物語の核心に触れる所は書きませんが、一応ネタバレ注意です。

簡単なあらすじ

アンディ・ウィアーという方の『火星の人』が原作になっています。

Wikipediaから引用すると

火星に一人置き去りにされた宇宙飛行士の生存をかけた孤独な奮闘と、彼を救いだそうとする周囲の努力を描く。

といったあらすじです。

もっと詳しいあらすじ( というかほぼネタバレ )は、Wikipediaに行けばわかりますので、気になる方は下のリンクから。

Wikipedia: オデッセイ(映画)

なんで、そこまで面白くないのか。7つの理由。

今回オデッセイを見て、なぜそこまで感動しなかったのか、まとめてみました。

その1 : 主人公の絶望・孤独感がそこまで描写されていない

火星に一人取り残されるって、かなりの絶望だと思うんですよね。

それこそ普通の人なら発狂してもおかしくないくらい。

しかし、作中ではほとんど主人公の絶望や孤独というよりかは、諦めない気持ちや、希望を主に描写しています。

宇宙飛行士なら確かにそうあるべきなのでしょうが、こうなると全く主人公に感情移入はできなくて

「ああ、この人すげぇなぁ・・・」と思うだけになりました。

良くも悪くも、人間くささ、はあまり表現されていませんでした。

その2 : 意外とヌルゲーだった火星生活

何やら広告では、50日ぐらいの食料しか残っていない・・・とか見たのですが

あとから300日ぐらいの食料が出てきたり、しています。

そういう描写があると「あれ、意外と大丈夫じゃん。」って思ってしまうんですよね。

でも、火星で作物を育てる場面は感動しました。

自らの知識をフル活用して、生き残る術を考える点は、とても面白かったです。

その点では「地球とどのように通信するか」という場面があるのですが

火星に取り残されていた古い90年代の通信機を掘り返し、16進法で通信を試みる所は、イマイチ専門用語がわからなくて理解できないとしても、感動しました。

だけど、その後の描写が結構割愛されていて、結局なんやかんやで地球と簡単に交信できるようになっている所も、ヌルゲーに見えてしまう要因かと。

細かい説明は省いてなんやかんや何とかなる感が多かったです。

その3 : 時間の経過が早すぎる

舞台が宇宙なだけに、1日1日を細かく描写していたらキリが無いのはわかりますが

普通に物語が「7カ月後・・・」とかで進みます。

見ている側からすれば「え?その間の苦労とか、食事とかどうだったの !?」

1年、2年という、決して短くない時間が、わずか数分で過ぎてしまいます。

それなのに、登場人物達はまるで「昨日会ったよねー♪」みたいなノリで話が進むので、やはり感情移入できません。

その4 : 一人一人のキャラが薄い

この映画は、基本的に主人公、主人公を取り残して火星を離れた宇宙飛行士達、そして地球からサポートする人達、登場人物は基本的にその3つのグループに配属されます。

で、思ったのは一人一人のキャラが限りなく薄いんですよね。

これといって個性のあるキャラがおらず、そして誰が何が得意で、何ができないのか、その描写は一切描かれていないため

え?こいつ誰だよ?」と思う箇所が多数。

また、地球、火星、そして逃亡中の宇宙飛行士と場面がひっきりなしに入れ替わっていくので、イマイチ誰が誰なのかわかりにくいんでしょうね。

その5: 専門用語が多くてついていけない

科学で、過酷な環境を生き延びる、というのはわかりますが、その「科学」をアピールしたいからなのか、どうなのか、専門性の高い用語が頻繁に出てくるんですよね。

複雑な化学式や16進法など、なんとなく凄そうなイメージは湧くんですが、それについて何の説明も無いので、頭の中で「そういうものがあるんだなぁ」と補完して見なければいけず、かえって現実性がなくなっています。

「科学」をアピールして、現実性を出すつもりが、かえって一般人にとってはわかりずらく、リアル感が薄れているんですよね。

その5 : 「がんばれ」オーラがわざとらしすぎてサムい。

そりゃ火星に一人取り残されたなんて知れば、誰だって応援しますよね。

でも、広告の通り「70億人が、彼の帰りを待っている」なんてのは誇張表現かと。

アフリカはじめ発展途上国の人達にしてみれば、火星に、しかもただ一人取り残された状況なんて知る由もないでしょうし、かわいそう、と思う気持ちはあったとしても、そこまで応援もしないでしょ。

さらには、作中で突然、何の前触れも無しに中国が協力するんですが

この描写がいかにも「全世界の人達と協力することってスバラシイ!」という魂胆が見え見えで、逆に冷めました。

わざと宇宙船にアメリカと中国の国旗つけたりね。

物語の序盤から中国の存在を匂わせているのならまだしても、そんな急に登場されても・・・

そしてこの作品最大の冷めたシーンが、アメリカ、イギリス、そして中国で多くの人々が、彼の帰りを待って応援するシーン。

まるでブラジルでのワールドカップ最終戦かよ、と思うぐらいに皆が一生懸命旗を振って主人公を応援しています。

ニューヨークで、彼の帰りを待つために皆で旗を振っているのならまだわかりますし、百歩譲って応援している中国もまだわかります。

しかしなぜいきなりロンドンが?ロンドン関係なくない?

それならフランスだったり、日本だったり、それこそ発展途上国の人達がボロボロのテレビを見ながら応援する、そういう描写があったほうがまだマシだったでしょうね。

加えて、火星に一人取り残されていたとして、ニューヨーク、ロンドン、そして中国の人達が、わざわざ広場に集まって旗まで降るでしょうか?

私なら静かに家でテレビで応援するか、メールで応援メッセージ送るくらいです。

そこら辺の現実性の無さが、何の感動も生まなかった最大の戦犯かと。

その7 : 無駄に長い上映時間

この映画の上映時間は140分、約2時間半です。

でも、この映画はたしてそこまで時間いる?と素直に思いました。

この作品、起承転結がしっかりしている作品だと思います。

反面、次に何が起こるのか大体予測できるんですよね。

次に何が起こるのかが大体わかっている状態で、しかも登場人物のキャラが薄く、しかも予想通りの寒い展開が繰り広げられるのですから、その時間黙って座っているのはしんどいです。

それなら1時間半ぐらいでもっと時間のスピードを速めても良かったのかなぁと。

逆に、面白いと思うみどころは?

さて、辛辣にレビューしましたが、当然面白い箇所もあります。いくつかご紹介しましょう。

その1 : 映像技術が凄い

SF映画だから当然と言えば当然なのでしょうが、宇宙船の描写や、火星の映像、そして宇宙飛行士達の無重力の描写などは、すごかったです。

あまりにも自然すぎて、実際に今でも火星に行けるのではないか?と思わせてくれるほど。

最初の火星の嵐のリアル感などは、すげー!と思いながら見ていましたし、火星の風景も本当に火星で撮影したんじゃね?と思うぐらい壮大でした。

さらには宇宙船の精密さなどは、男の人なら誰しも目を光らせる場面かと。

そして当然のように無重力の描写が描かれていますが、普通に考えてどう撮影したんだろう・・・と思います。

さすが21世紀の映像技術、見ていてとても気持ちよかったです。

その2 : ・・・

みどころをもう一個ぐらい考えようと、5分ぐらい考えたんですが

思いつきませんでした。

オデッセイ見た人は是非コメントで教えてください。

共感できる内容は追記したいと思います。

なぜ、ここまで話題になったのか?

オデッセイがなぜ、ここまで面白くないのに、休日の映画館を満員にさせたのでしょう。

個人的な推測にしかすぎませんが、恐らく「火星に一人取り残される」という残酷性が人を呼び集めたのかと。

誰もいない、食料も、水も、通信手段もない。

そんな中で、どのように宇宙飛行士の精神が壊れていくのか。その苦悩を乗り越え、どのように生還するのか

そういった「残酷性」を、一般客は求めて、この映画を見に行くのではないでしょうか?

しかし、実際に映画の中では、のらりくらりと火星生活を満喫する主人公、そして彼を助けるための「絆の大切さ」にフォーカスが当てられるので、期待を裏切られるのです。

残酷な作品が評価されることの多い日本において、この作品のあらすじは魅力的に見えます。

しかしいざ中身を開いてみると「絆の大切さ、科学の勝利」といった、アメリカバンザイ、欧米中心の作品なので、期待を裏切られるでしょう。

最後にこの作品を一言でまとめると

どのような過酷な環境でも諦めず、自分の持つ知力を最大限活用し、そしてまた全世界の人達と力を合わせることが大切なんだ!

この作品を一言でまとめるとこんな感じです。

でも、これなら遥かに「インディペンデンス・デイ」の方が100倍面白いです。

というわけで、宣伝が多くて何かと流行りの『オデッセイ』ですが、まだ見ていない人の参考になればと思います。

すでに見た人は、この映画の面白かった点、面白くなかった点なんかをコメントに是非書いていってください♪

それでは最後までご覧いただきありがとうございました。

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コメント

  1. uac より:

    このコメントに非常に共感します。
    内容は薄くて途中で停止して続きは明日でもいんじゃね?と思える映画と
    私は感じました。。

    • Terry より:

      コメントありがとうございます。
      宣伝までは良かったんですけどね。
      もしかしたら、原作を読めば楽しめたのかもしれませんね・・・

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